無垢テーブルを使用するメリットとデメリット

木のよさをそのまま感じられる無垢材、それを使用したテーブルを無垢材テーブルといいます。ここではこれから無垢材テーブルの購入を考えている人に向けて、そのメリットとデメリットについて紹介いたします。

無垢テーブルとは?

無垢テーブルと聞くと単なる木材テーブルをイメージするかもしれませんが、特徴がきちんとあります。

一本の木から角材や板を切り出して作られたテーブルを無垢テーブルといい、木の本来のよさを感じられて非常に人気です。

使えば使うほどに味わいが出て、北欧家具ブームの今同時に魅了されている人が増えています。

無垢の意味合いは他のものと混ざっていない、という意味で、一本の木からできたというドラマがそのテーブルから感じられます。

しかしただすてきなだけではなく、デメリットもあるのでよく知っておかなければ思っていたのと違う!と後悔する場合があります。

正しい知識を持って無垢テーブルの購入ができるように、ここではメリットとデメリットについて紹介いたします。

他の木製テーブルとはどう違う

無垢テーブル以外にも二種類の木材テーブルがあります。

まずは集成材テーブル、これは複数の木材を接着剤で張り合わせて作ったテーブルです。

安いテーブルを見ると天板部分が層になっている、そんなテーブルがよくあります。

また部位によっては違う色があるなど、少々不自然なものも見受けられます。

これらが集成材テーブルの特徴で、無垢材とは異なり量産がしやすく安い価格での提供が可能です。

その生産のしやすさから商品ラインアップが豊富なところもメリットです。

ただしあまりに安い商品を購入した場合、接着剤の質が悪く体質によってアレルギーに似た症状が出る可能性があります。

次に、突板テーブルです。

これは薄く切った板を芯材に貼り付けて作ったテーブルのことをいいます。

具体的にどういうものかというと、ベニヤ板がこの突板にあたります。

これも安く量産が可能、そしてテーブル自体が軽いため日常生活で使いやすいのがメリットです。

ただし修理ができない、というのがデメリットとされています。

この二種類のテーブルは複数の木材から作られているので、木目や色はバラバラになりがちです。

無垢テーブルの場合、一本の木から切り出しているので均一で美しい木目、そして境目の無さが特徴とされています。

そして、その特徴に魅力を感じる人が増えています。

無垢テーブルのメリット

無垢テーブルにはどういったところもメリットがあるのか?その魅力についてより詳しく紹介いたします。

無垢テーブルは一本の木から作られており、それは天然のものです。

天然の特有の魅力としてあげられているのがまったく同じものが二つと存在しないというところです。

世界に一つしかないもの、それを購入するという特別感が無垢テーブルにあります。

また自然素材は部屋に置いただけでも魅力的

ぜひメインテーブルとして迎え入れたい家具なのです。

次に、経年劣化が楽しめるというのが魅力です。

近年北欧家具が人気で、それも経年劣化による味わい深さが出せる、というメリットがあります。

無垢テーブルも同様で、家族と一緒に年齢を重ねていくような変化が楽しめます。

購入当初は明るい色合いでも、使用していくにつれて色に深みがでる、それが無垢テーブルのよさとされています。

他にも部屋の湿度調整、傷やへこみができても修理が可能などのメリットがあります。

これから長い期間を一緒に過ごすテーブルを探している方は、ぜひ無垢テーブルをおすすめいたします。

無垢テーブルのデメリット

無垢テーブルはいい部分だけ見ていると、いざ購入した場合後悔してしまう、そんなデメリットがあります。

ここでは購入前に知っておきたいデメリットについて紹介いたします。

天然素材を使用している無垢テーブルはいずれもデリケートです。

そのため、何も考えずに使用してしまうとすぐにシミがついてしまいます。

経年劣化が味になる無垢テーブルですが、グラス型の水じみなどは味になりにくく、ただの汚れとして定着してしまいます。

では、どうやってそれを避ければいいのかというと、普段からの対処が要です。

コースターを使用する、水分がついてしまった場合はすぐに拭く、そして定期的にメンテナンスとしてオイルでお手入れをするのが大事です。

これで水じみをずいぶん防ぎやすくなります。

次に環境の管理、無垢テーブルは湿度や温度変化で変形しやすいため気を遣う必要があります。

接着剤で固定されているわけではない無垢テーブルは、変形しやすく天板が反ったり割れたりしてしまう可能性があります。

その原因は熱や乾燥、それを避けるために直射日光が当たらないところに設置する、冬は加湿器を使用するなど十分対処しておく必要があります。

取り扱いに十分注意しておきたい無垢テーブル、他にも重量があるので移動させるのが大変であるほか、やはり集成材テーブルなどに比べて価格が上がります。

これらを念頭においておき、導入を検討する必要があります。

無垢テーブルの使用をおすすめしたい人

少々取り扱いが難しい部分がある無垢テーブル、ここでは向いている人、向いていない人についてポイントをあげていきます。

まず向いている人は

・一つのものにこだわり、長い間使用し続けたい

・本物の素材にこだわりたい

・安全な家具を使用したい

という特徴があります。

長い時間、愛着をもって使用し続けたい、という人にまさにおすすめである無垢テーブル、メンテナンスが必要ではあるものの、適切に手をかけ続ければそれにこたえるように長期間使用しつづけられます。

また接着剤を使用していないということで、シックハウス症候群の危険が体質上、可能性がある人におすすめです。

健康面において安心できる素材を使用されています。

次に向いていない人の特徴です。

・安いテーブルを購入したい

・家具のメンテナンスが面倒

・飽きてしまいがち

こうした心当たりがある場合、無垢テーブルは向いていないかもしれません。

日常生活は自分でメンテナンスしなければならないもの、そして利便性は人それぞれの価値観の元にあります。

しっかり特徴を把握して、後悔しない家具選びをおすすめいたします。

無垢テーブルについてのまとめ

無垢テーブルはお気に入りをできるならば一生使っていたい、と思う人にとくにおすすめの家具です。

選ぶ時のポイントはさまざまですが、自分が気に入ったものを購入するのがもっとも後悔しない選び方かもしれません。

好みの素材、仕上げの方法、デザイン、そしてアフターフォロー、そういったポイントをおさえて自分が一生大事にしたい!と思えるような無垢テーブルに出会えると、普段過ごしている空間に、特別感を感じられるようになると見込まれています。

集成材テーブル、突板テーブルにもそれぞれの良さがあり、これらはラインアップが豊富です。

無垢テーブルはそれに比べて少々、ハードルが高いもののように感じられるのは事実です。

天然素材でできた、この世に一つしかない無垢テーブル、それだからこそ人によってはデメリットが気にならないくらいのメリットを見いだせる可能性があります。

もっとも気を付けるべきポイントは、無垢テーブルを謳った偽物を取り扱っているケースです。

これにひっかからないようにするために、できるだけ知識を持ち、確かな専門店での購入を推奨いたします。